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HSC参画企業紹介 株式会社東光舎

  • 2020.12.28

HSC (Hair-dressing Scissors Consortium) は、ヘアビジネスに係わる個人、団体が、
安心・安全に活動することを可能にするために、よりよいハサミづくりを目指す組織です。

HSCはこの目的に共感し、その達成のために努力をする5社から発足しました。

参画企業は、現在以下5社となっております。

株式会社東光舎
株式会社ナルトシザー
株式会社ヒカリ
株式会社内海
株式会社山村製作所


HSC参画企業のご紹介をさせていただきたいと思います。
1社目は「株式会社 東光舎」です。

東光舎の歴史・沿革

株式会社東光舎は、1917年に医療用のハサミから事業を始めました。

その後、1921年の酉年(とりどし)に理容ハサミに進出したため、現在でもニワトリをロゴに使用しているそうです。

1970年代からは、”Joewell” ジョーウェルというグローバルブランドで世界進出を果たし、

現在では世界50ヵ国以上で販売されています。

世界中にファンがいるんですね。

 

2017年で創業100年を迎えた東光舎の歴史をご紹介いたします。

 

東光舎の創業者は福岡県久留米市田主丸出身の井上豊作です(1894-1980)

1913年、19歳で上京し、東京・本郷でハサミやメスなどを製造している医療器具職人に弟子入りをし、

その後、1917年に23歳で独立し、東光舎の前身となりました。

 

東光舎は、1955年以降は、東京・板橋で生産を行ってきましたが、1981年に、岩手工場で創業を開始し、

その後、1989年に東京・板橋の工場は閉鎖し、岩手工場に併合しました。

理美容ハサミの専用工場としては、日本最大級を誇り、最新設備を備えているそうです。

 

開発・研究部門を設置し、ハサミの基礎研究から新製品の開発、製造までを一貫して行っており、機械だけに頼らず、

職人の手と、技、最先端の技術により、創り出されたこだわりのハサミは、日本だけでなく世界へ向けて出荷されています。

 

長年培われた職人の技術と経験、東光舎の職人のみなさんは日々精進されています。

この情熱がハサミ創りに繋がり、世界中の理容師・美容師の皆さまに最高品質のハサミをお届けできているのですね。

 

また、東光舎では、SNSでハサミのお手入れの方法や新商品の紹介をしたり積極的に情報を発信しています。

世界中のユーザーのみなさんへ動画でお伝えできるのはとてもステキですね。

滑らかに動くハサミや、凝った装飾のハサミなど、やはり動画で見ることができるのは魅力です。

岩手県のものづくりコラボ(漆×ハサミ)から生まれた漆塗りシザーズは海外のお客様からもとても人気があるそうです。

漆塗りの装飾はとても美しく、まるで芸術品のようで、これぞ職人技ですね。

ジョーウェルと東光舎の企業理念

ハサミの品質の良し悪しは何によって決まるでしょうか。

滑らかな切れ味、永切れ、美しい外観・・・様々な要因が考えられます。

東光舎が掲げる「ジョーウェル」は、ハサミの品質を「理想のヘアスタイルをお客様のイメージ通りに実現できること」と

定義しているそうです。

世界中に広がるお客様のニーズは多種多様であり、ひとりひとりのニーズに応えることが

「最高品質」を創り出すと東光舎の職人は言います。

 

「最高品質」へ対する追求と情熱は、1917年の創業以来、絶えることはなく、

ジョーウェルは、長年培われた職人の技術、ノウハウ、スキル、経験をもとに「最高品質」を

世界中のお客様にお届けできているのですね。

また「最高品質」を提供すると同時に、品質と価格のバランスも考慮し、お客様の満足度も追求していきます。

東光舎商品や活動はメディアなどにも多数紹介されています。

メディアからもニッポンのハサミの素晴らしさを世界に広めていくのはHSCの一員としての役割と言えるでしょう。

また、東光舎の「ジョーウェル」のハサミはたくさんの賞を受賞しています。

一部をご紹介しましょう。

 

【2018年 「スプリーム SPM」 がiF デザインゴールドアワードを受賞】

 

ドイツで最も長い歴史を持つデザイン団体「iF International ForumDesign」が、

65年にわたり行なっている国際的に権威のあるデザイン賞です。

2018年は世界各国から6,400件を超える応募があり、75件にのみ最優秀デザインとして

「iFゴールドアワード」が授与されました。

デザインに加えて製造技術も評価されており意義が大きい受賞といえるでしょう。

 

【2019年 「ジョーウェル SPM BTシリーズ」が、 “Red Dot Award 2019”(レッドドット・デザイン賞)を

プロダクトデザイン部門にて受賞】

 

レッドドット・デザイン賞は、過去2年以内に製品化されたデザインを対象に、

機能性、革新性、人間工学、エコロジー、耐久性など9つの基準から審査され、

優れたプロダクトに贈られる世界最大級の国際デザイン賞です。

2019年度は、5,500点以上の応募があり、国際的に活躍するデザインの専門家によって審査されました。

とても栄誉なことですね。ジャパンメイドの素晴らしさが伝わることでしょう。

 

また、東光舎の製品は2006年から3年連続でグッドデザイン賞を受賞しています。

そして経済産業省より『2007年元気なモノ作り中小企業300社』に選定されました。

 

2017年に創業100周年を迎えた東光舎は、今後も『ハサミ』作りに情熱を注ぎ、

「挑戦し続ける精神を次の100年も大切にして行きたい」と今後もなお一層の発展を約束しています。

HSC参画企業として

HSCへ参画するにあたり、改めて井上社長に想いを伺いました。

 

【井上社長インタビュー】

 

「東光舎では、海外50カ国以上へ理美容品ハサミを輸出していますが、

市場には中国製、パキスタン製といった低価格品が年々増えてきています。

もちろん多くの日本製は、海外製に比べ品質が良いので優位にあると考えていますが、

市場や顧客層によっては「低価格」が主な購買決定要因であるため、海外製に市場のシェアを奪われてしまっている

現状があります。

さらに、海外製の中には、日本製を偽っていたり、日本的なネーミングで日本製に見せかけて販売しているケースが

多く見受けられます。

今後、日本製の理美容ハサミが生き残っていくには、競合関係にありながらも、

国内同業他社と力を合わせて、海外製に対抗していくことが急務だと強く感じ、HSCの設立を提案いたしました」

 

井上社長の言葉通りに、模倣品がオークションサイトなどで流通しているのも事実です。

“模倣品の一掃”、“JAPANBRAND”を守ることがHSCとしての役割であると熱い想いをお伺いできました。

最後に

HSCは、「ヘアビジネスに係わる個人、団体が、安心・安全に活動することを可能にするために、

よりよいハサミづくりを目指す組織」です。

海外製のハサミに対抗することはもちろんですが、何よりも「ユーザーの皆さまが安心してハサミを購入、

使用いただける環境を整備すること」が最優先事項です。

品質基準や評価方法を確立すれば、「良いハサミ」を客観的に判別できるため、ユーザーの皆さまが安心して、

大切な仕事道具であるハサミを選ぶことができます。

結果として、日本製理美容品ハサミ(JAPAN BRAND)の価値向上にもつながっていきます。

 

普段はライバルでもある5社が、よりよいハサミづくりを目指すという共通の理念のもとで一致団結し、

HSC設立となったのですね。

「良いものを作りたい」の思いを胸に、今後も協力しながら活動をすることで、日本のハサミ業界の発展に

つながっていくことでしょう。
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