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HSC参画企業紹介 株式会社内海

  • 2021.01.08

HSC (Hair-dressing Scissors Consortium) は、ヘアビジネスに係わる個人、団体が、
安心・安全に活動することを可能にするために、よりよいハサミづくりを目指す組織です。

HSCはこの目的に共感し、その達成のために努力をする5社から発足しました。

参画企業は、現在以下5社となっております。

株式会社東光舎
株式会社ナルトシザー
株式会社ヒカリ
株式会社内海
株式会社山村製作所

HSC参画企業のご紹介をさせていただきたいと思います。
4社目は「株式会社 内海」です。

内海の歴史・沿革

株式会社内海は、1987年に理容・美容シザーメーカーとして、大阪府摂津市にて創業し、1990年には、国内をはじめ

海外への販売を本格化するため、「株式会社内海」に法人化しました。

翌年、英国デンロイ社(デンマンブランド)とデンマンブランドシザー契約を結ぶことに成功、

また国内外のさまざまなイベントにも精力的に出展をし「UTSUMI」ブランドを世界に広め、

1999年には米国カリフォルニア州に「ウツミアメリカ」を設立。

こうして株式会社内海は、世界中のサロン技術者から支持されるUTSUMIブランドに成長しました。

また2000年には、60年の歴史をもつ手造りシザー工場を引き継ぎ「株式会社内海大阪工場」として操業を開始し、

UTSUMIは新しい技術の導入のみに流されることなく、平安時代以来続く日本独特の刃物造りの製造方法である

「着鋼火造り」の伝統を、今もなおしっかり守り受け継いでいる貴重な会社です。

またシザーのプロが、シザーの選び方から研ぎ方などのメンテナンスまで教えてくれるサービスは、

熟練の職人ならではの技が光り、UTSUMI製品の品質の良さはもちろんですが、この製品を提供しただけでは終わらない

UTSUMIのサービスも世界中のサロン技術者から支持される理由のようです。

UTSUMIは伝統を大切に受け継ぎながら、伝統技を身につけた熟練の職人たちが、ひとつひとつ丁寧に厳しく、

職人の誇りを持って心地よい「最高クオリティ」のシザーを作り継いでいる会社なのです。

「UTSUMI」ブランド

「UTSUMIのハサミづくりには、物語がある」

この言葉の背景には、いったいどんな物語があるのでしょうか?

物語に込められたUTSUMIの想いをご紹介します。

 

「切るための道具」を作るのではなく、「切ることではじまる世界」を創造するという物語。

どんなハサミなら、使い勝手がよいのだろうか。

どんなハサミなら、切られる人も心地よいのだろうか。

ひとつひとつ手で確かめながら、やさしく、厳しく、丁寧に。

職人のあたたかな技術が、

繊細で強靭なハサミをつくりあげていく。

使う人、ふれられる人のことを想う。

切る瞬間も、その先におとずれる感覚や行動も。

すべては、“人”のために。

この想いを形にするため、UTSUMIは日々努力を積み重ねています。

また、UTSUMIは業界の先駆け的な存在でもあり、手造りシザーが当たり前だった創業当初から、

CNC研刷機を導入して品質の安定化を図りお求めいただきやすい価格の提案を進めたり、

セニングが理容室で使われることが主だった時代に、美容室で「セニングを使おう」キャンペーンを展開し、

セニングの活用幅を広げることに成功していたりと業界をリードしています。

その一方で、新しい技術の導入のみに流されることなく、平安時代から伝わる日本独特の刃物造りである

「着鋼火造り」の伝統をしっかりと守り受け継いでいくために「着鋼」の技術を若手職人に伝えることも忘れていません。

「いつもシザーを科学する」「人にやさしいモノ創り」を忘れることなく、職人の経験と最新のテクノロジーの融合を目指し、

技術者のお役に立ちたいという企業理念が根底にあるのでしょう。

一度、製品を提供して終わりということではなく、お客様の好みに合わせて形や切れ味を調整するなど、

職人としての自負とメーカーとしての対応力が、UTSUMIの誇りであり、世界中の技術者から支持される理由なのですね。

HSC設立について

HSC設立までの経緯などについて、代表取締役社長の萩野様にお話しを伺うことができました。

― HSC設立の経緯を教えてください

萩野社長

もともと、シザーメーカーとして競い合うライバルメーカー同士ですが、日頃から仲良くしていただいていた

ナルトシザー長谷川社長と食事しましょうということから始まって、現在の5社が一緒に業界の為に

なることができないかと話が進みHSC設立へとつながっていきました。

そこで5社が一緒に業界の為にどのような取り組みができるのかという話になり、

業界の発展なくして我々の将来もないことは言うまでもなく、理美容室が元気になってもらうこと、

すなわち理美容師さんが職業としてよかったと思えるようになってもらえることが私としては第一と考えていました。

ここ10年海外(特に中国)より日本製と間違うようなブランド名だったり、見た目そっくり(コピー商品)の

流入が目に余るようになっていたので メンバーが足並みをそろえて MADE IN JAPANの定義を決めようということに

なったわけです。

決して中国製品がすべて悪いということではなくエンドユーザーに紛らわしい表示で

間違えた情報を与えないようにしたいというのが私の思いです。

設立の思いというと大げさになるかもしれませんが、微力ながら業界発展の一助となればというのが私の切なる思いです。

 

ライバルメーカー同士が業界のために協力しようという試みがきっかけなのですね。

ライバルであり仲間である素敵な関係ですね。

世界中から絶大な信頼がある「MADE IN JAPAN」の品質とブランドを守り、業界発展を担う、

萩野社長の情熱と温かいお人柄を感じることができ、改めて日本の技術の素晴らしさと大切さを感じました。

HSC参画企業としての今後の展望

HSC参画企業としての今後の展望についても、代表取締役社長の萩野様にお話しを伺いました。

HSCの今後の展望などがありましたら教えてください

萩野社長

昨年HSC設立会見を開いたわけですが、あまり先を急がずできることから時間をかけて

一歩一歩前に進んでゆくことが大切かと考えています。

海外製品には確かに粗悪な品も多いのですが一方でコストパフォーマンスに優れた商品があることも

また事実と受け止めることも必要です。

日本製だから高くて当たり前では通用しないと思います。

日々各社が努力を重ね、また職人仕事で感覚の多かった製品を、ナルトシザーの長谷川社長をリーダーに、

株式会社東光舎の井上社長や株式会社山村製作所の山村社長といった冶金学の博士号を持った

メンバーによって数値化を導入し、今まで感覚で判断していた部分を数値化し、見える化してゆくこと。

またその研究結果を株式会社光の高橋社長により、国内のみならず海外にも発信していきます。

このような活動が、見た目だけで商品を判断するのでなく、いずれ世界中の理美容師の皆様に自分に見合った

シザー(切れ味や価格、原産国)を見つけて頂く基準づくりを目指し活動したいと考えています。

 

JAPANブランドに驕ることなく、海外製品の良いところは受け止め、

各社が努力を重ねてさらに良い製品を作ろうと協力しているのですね。

ライバル会社である5社が業界のために団結しHSCを設立し、明確な品質や原産国表示の基準をつくることにより、

安心・安全・高品質なモノづくりを目指すことは、ハサミ業界の発展につながるに違いないですね。

益々のご発展をお祈り申し上げます。
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