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HSC参画企業紹介 株式会社山村製作所

  • 2020.12.28

HSC (Hair-dressing Scissors Consortium) は、ヘアビジネスに係わる個人、団体が、
安心・安全に活動することを可能にするために、よりよいハサミづくりを目指す組織です。

HSCはこの目的に共感し、その達成のために努力をする5社から発足しました。

参画企業は、現在以下5社となっております。

株式会社東光舎
株式会社ヒカリ
株式会社ナルトシザー
株式会社内海
株式会社山村製作所

HSC参画企業のご紹介をさせていただきたいと思います。
5社目は「株式会社 山村製作所」です。

山村製作所の歴史

古くから職人の街として名をはせた新潟県三条市。

山村製作所はこの職人の街で創業してすでに70年以上経ちます。

 

山村製作所の歴史をご紹介します。

 

1948年山村達司が鋸柄入付業として三条市で個人で開業をしました。

その後、鋸柄入付業を溶接に行う技術を開発し、三条の鋸量産化に大きく貢献をしました。

その後も、包丁やノミ、鎌、カンナ、理美容ハサミなど多くの製造技術開発に意欲的に取り組み、

モノづくり三条の発展に寄与しました。

 

鍛冶を身近に感じていただけるよう本社には鍛冶ギャラリーを設けています。

モダンな鍛冶ギャラリーには日本刀、西洋剃刀、高級料理包丁、鋸など三条を中心とした県央地区の

腕利き鍛冶職人の匠の技が約100点一堂に集結、展示してあります。

また、山砂鉄、玉鋼(たまはがね)、海綿鉄なども見聞することができます。

 

山村製作所の刃物作りのルーツは日本刀にあるそうです。

日本古来の折れず、曲らず良く切れる日本刀の技術を基本とし、

刃物の理論と技術を日本の冶金学の第一人者である岩崎重義氏に師事し、

常に刃物に対して正直に取り組んでいるそうです。

 

山村製作所が師事している世界の鍛冶職人・新潟県三条市の刀匠「岩崎重義」氏をご紹介します。

 

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1933年 神奈川県横須賀市生まれ。

父である岩崎航介氏と共に日本刀の材料である玉鋼(たまはがね)の研究を極め、

自ら越後鍛冶を名乗り、科学的研究と実践をもって優秀な刃物造りに半生を捧げる。

正倉院の剣類の調査、途上国への技術協力を始め、刃物鍛冶として内外で活躍。

1998年にはドイツ、ミュンヘン国際手工業見本市50年記念事業に招かれ、伝統的な日本の刃物鍛冶技術を実演。

その技に対し「匠の技」の大賞、「バイエルン州政府首相金賞」を受ける。

名実共に世界を代表する鍛冶職人である。

現在、新潟県技術アドバイザー、また三条鍛冶道場筆頭師範として、

鍛冶の実技体験の普及、若手技術者育成などにも力を尽くしている。

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刀匠の技術、想いをしっかり現代に受け継いでいるのですね。

刀匠に師事する本物のハサミ造り

代表取締役社長 山村様に、ハサミ造りについてお話を伺いました。

 

【山村様インタビュー】

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「鋼に対して嘘をつかない鍛冶屋」

これはお客がわからないからといって製品に手を抜かないという意味をもっています。

金属加工業で有名な新潟県三条市、三条の鍛冶技術は400年以上前から継承されています。

創業以来山村製作所はこの三条の鍛冶屋とともに研鑽を重ね、熱間圧延圧着、温間鍛造、冷間鍛造、

そして研削加工技術を用いて各種刃物用生地を製造し供給をしています。

近年ではこの技術を西洋の鋏である理美容鋏に用いて理美容鋏生地を製造するとともに、

当社オリジナル理美容鋏ブランド「景雲」を立ち上げ国内外で評価を戴いています。

私たちが取り扱っている“刃物”は日本史の中でも「作り手」、「使い手」共にこだわりを持って継承されてきました。

この継承された技術を使い、進化させ、嘘をつかない鍛冶屋の製品を世界に供給することが

私たちの使命であり社会貢献だと考えています。

各人が主体性を持ち、「少数精鋭」ではなく泥臭くとも「少数精一杯」で仕事に取り組むことが私の基本的な考えです。

これからも一歩一歩確実に前に進み、「三条の鍛冶屋」としてチャレンジしてきます。

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現代の刀匠として、山村製作所の邁進は続きます。

モノづくりの町で創業以来70年以上熱い想いは変わりません。

 

山村製作所が誇る鍛冶屋の“JAPAN BRAND”のハサミは世界中にファンがいます。

間違いない技術で作られたハサミは使ってみてその違いが分かります。

フランスのお客様からこんなメッセージが届いたそうです。

 

「私はこの鋏を使って髪の毛を切ることが大好き。

確かな刃を持っていて切れ味がとても柔らかいし、ハンドルデザインのおかげで超快適。(笑)

私の仕事に欠かせないハサミになっています。

私はこのモダンで革新的なハサミでお客さんを満足してもらえる仕事が出来ることを非常に誇りに思います」

 

 

今年も山村製作所はドイツで開催されてるAmbiente 2020に参加しました。

世界中に“JAPAN BRAND”を紹介してファンを増やす。

伝統と革新、職人の技、刀匠の技術を理美容界に広げるのが役目とおっしゃいます。

HSC参画への想いと今後の展望

HSC参画への思いと今後の展望についてお伺いしました。

 

HSCは、ヘアビジネスに係わる個人、団体が、安心、安全に活動することを可能にするために、

よりよいハサミづくりを目指す組織です。

いろいろな理美容ハサミが流通していますが、原産国がはっきりすることが大事だと思っています。

ハサミの材料になる鋼にもこだわっている山村製作所ですが、インターネットには、

“MADE IN JAPAN”をうたっている海外性も多く、それを信じて購入し、被害を被っている理美容師さんも

多くいらっしゃいます。

技術と誇りを持ってハサミ造りをしているメーカーとしては容認できない事態です。

こういった被害を減らすためにも、正しい情報と、“JAPAN BRAND”の本物のハサミの認知を広めていくのが

私たちの使命と思っています。

 

HSCは、こうした使命をもった5社が同じ志を持って作った団体なのですね。

今後、大きな力となって模倣品の抑制に向けて進まれることをお話を伺って実感いたしました。
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